佐藤 未央子/著 -- 水声社 -- 2022.4 -- 910.268

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所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
県立 B15A 主配架/910.268/タニザキ*ジ/ 10218303050 一般図書 書架 iLisvirtual

資料詳細

タイトル 谷崎潤一郎と映画の存在論
著者 佐藤 未央子 /著  
出版者 水声社
出版年 2022.4
ページ数 317p
大きさ 22cm
一般件名 映画-日本
NDC分類(10版) 910.268
内容紹介 映画を題材として取り上げるのみならず、その構造的要素までをも小説へと移植した谷崎潤一郎。映画の富を小説においても展開し、みずからの文学に新生面を開くまでの足跡を緻密にたどり、谷崎文学のさらなる深みを開削する。
ISBN 4-8010-0612-6
ISBN13桁 978-4-8010-0612-6

目次

序章 谷崎潤一郎と近代映画史
  1 映画を観ること・語ること
  2 研究史と問題の所在
  3 本書の方法と構成
第Ⅰ部 映画の潮流
第一章 <シネマニア>谷崎の誕生
  1 近代映画史と谷崎
  2 映画製作の現場で
  3 関西へ渡って
  4 映画界との距離
第二章 「人面疽」の<純映画劇>的可能性
  1 純映画劇運動と<物語>の希求
  2 映画『人面疽』特報から
  3 女優百合枝のストラテジー
  4 「腫物」表象とアトラクション
  5 映画化の(不)可能性
第三章 「月の囁き」考
  1 「読物」としての映画劇
  2 映画ノベライズと脚本の諸相
  3 「月の囁き」と映画的文体
  4 <感光>する綾子/「感染」する章吉
  5 映画から言語へ
第Ⅱ部 映画製作と欲望の物語
第四章 「肉塊」と映画の存在論
  1 「向う側の世界」の誘い
  2 水族館-映画館という装置
  3 誘惑する人魚
  4 現実と幻想の惑乱
  5 <肉塊>の官能とブルー・フィルム
第五章 「青塚氏の話」のドラマツルギー
  1 「由良子」は誰のものか?
  2 デミル/シュトロハイムと女体表象
  3 商品としての女優
  4 視覚的快楽から肉体の享楽へ
  5 欲望の果てに
第Ⅲ部 映画を夢む
第六章 「魔術師」、視覚のゆらめき
  1 スペクタクルへの欲望
  2 起源としての魔術
  3 「視覚の作用」と<性>のゆらぎ
  4 「半羊神」の夢
  5 映画の魔術性
第七章 記憶のフィルムと羊皮紙
  1 <映画>を語る男
  2 記憶への意志
  3 騙られる映画
  4 「宇宙のフイルム」とベルクソニズム
  5 再生される<マリア>
第八章 「盲人」の夢
  1 「春琴抄」映画化に際して
  2 「眼を閉ぢた時の視覚世界」
  3 夢見と想起
  4 表象の囚人
  5 Eyes Wide Shut
終章 映画テクストの極北
  1 総論
  2 映像の強度