今田 高俊/著 -- 岩波書店 -- 2023.4 -- 539.69

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所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
県立 C08A 主配架/080/イワナミ*ジ/(967) 10217195068 一般図書 書架 iLisvirtual

資料詳細

タイトル 核のごみをどうするか
副書名 もう一つの原発問題
叢書名 岩波ジュニア新書
著者 今田 高俊 /著, 寿楽 浩太 /著, 中澤 高師 /著  
出版者 岩波書店
出版年 2023.4
ページ数 7,226p
大きさ 18cm
一般件名 放射性廃棄物
NDC分類(10版) 539.69
内容紹介 原子力発電によって生じる高レベル放射性廃棄物。放射能の影響が弱まるまでの長い年月を要するこの「核のごみ」をどのような方法で処分すればよいのか。専門家らによる提言を読み解きながら、問題解決への道を探る。
ISBN 4-00-500967-1
ISBN13桁 978-4-00-500967-1

目次

序章 核のごみ問題とは?-高レベル放射性廃棄物の処分をめぐって(今田・寿楽)
  核のごみとは何か
  原子力発電の開始いらい30数年間も問題を放置した
  とても危険な核のごみ
  どう処分しようとしているのか
  地層処分はNUMOが担当することになっている
  科学の力で安全と言い切れるのか
  核のごみ処分についての悩ましい問題
  不公平問題をどうするかも悩みのたね
  世界でも核のごみ処分は大きな問題になっている
第1章 海外の取り組みから学ぶ-日本固有の事情を考えるために(寿楽)
  原子力発電大国アメリカでの紆余曲折
  カナダの経験と「適応性のある段階的管理」
  「可逆性」にこだわるフランス
  日本と類似するイギリスの取り組み
  ドイツでの脱原発と核のごみ処分政策の見直し
  脱・脱原発国スウェーデンの悩み
  核のごみ処分場のトップランナーとされるフィンランド
第2章 地層処分の科学技術的な根拠はあるのか(今田)
  核のごみを超長期にわたって人間界から隔離する
  地層処分、地下300mより深く埋めて封印する
  核のごみ(再処理後に残る)のガラス固化体2万6000本
  大地震・火山活動による爆発・飛散の危険性を考える
  地下水の流れによる安全評価は不十分
  地層処分の安全性を研究-瑞浪超深地層研究所と幌延深地層研究センター
第3章 国民的理解を得るにはどうすればよいか-原子力委員会からの審議依頼(今田)
  処分地候補に応募する自治体がない
  原子力委員会が日本学術会議へ審議を依頼
  高レベル放射性廃棄物の処分に関する検討委員会を設置
  国民の理解が得られないわけ
  どのような観点から議論すればよいか
  原子力委員会へどのような回答をしたのか
  さらに何をなすべきか
第4章 行き詰まりを打開する具体策はあるのか-12の政策提言(今田)
  暫定保管と中間貯蔵はどう違うのか
  政策提言の大まかな構成とは
  どうする暫定保管の方法と期間
  事業者の発生責任と地域間負担の公平性が問われている
  将来世代への責任をどう取るのか
  最終処分へ向けた立地候補地の選定とリスク評価をどうするのか
  合意形成に向けた組織体制をどう整えるのか
第5章 少人数の討論によって理解を深める-Web上の討論実験(今田)
  討論型世論調査で良質な民意を測る
  Web上の討論型世論調査をどのように設計したか
  地層処分についての理解は得られたか
  中間貯蔵よりは暫定保管のほうが望ましい
  総量管理による「脱核ごみ」意識は討論にかかわらず高い
第6章 受益圏と受苦圏の分離がもたらす不公正問題(中澤)
  受益圏・受苦圏とは何か
  分離する受益圏と受苦圏
  介在する社会経済的格差
  経済的補償にともなう問題
  複雑化する受苦圏と受苦圏の利害対立
  国外にまで広がる受苦圏
  将来世代にも影響がおよぶ
  解決策はどうあるべきか-分離型から重なり型へ
第7章 リスクをどう受け止めるか-不確実性のもとでの意思決定(寿楽)
  リスクの語源ともとの意味
  リスクと自己責任
  現代社会のリスクの性質
  自己責任論では解決できない
  リスクを定量化すればよい?
  破局的なリスク
  未知の度合いの高いリスク
  不確実性とどう向き合うか-核のごみに立ち戻って考える
  法制度的枠組みを再検討する
終章 社会の叡智が問われている-エネルギー問題の将来を見据えて(寿楽・今田)
  答えを出さねばならない問題
  どこにも答えがない問題に答える
  取り切れない責任を取る仕組みを考える
  社会の叡智を集めて
  学術の役割、政治の役割
  市民の役割、皆さん自身の役割
注記
付録 委員会構成メンバー一覧
おわりに