下村 育世/著 -- ぺりかん社 -- 2023.2 -- 449.81

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所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
県立 B04B 主配架/449.81/シモムラ*イ/ 10218296387 一般図書 書架 iLisvirtual

資料詳細

タイトル 明治改暦のゆくえ
副書名 近代日本における暦と神道
著者 下村 育世 /著  
出版者 ぺりかん社
出版年 2023.2
ページ数 324p
大きさ 22cm
一般件名 暦-歴史 , 神道-歴史 , 日本-歴史-近代
NDC分類(9版) 449.81
内容紹介 明治6年の太陽暦の採用は、日本的伝統の模索という「復古」的側面も併せもつ。近代の暦の通行制度の変遷を明らかにし、神道との関わりを追究して、近代日本の統一的時間の徹底と諸相と意味づけを解き明かす。
ISBN 4-8315-1637-4
ISBN13桁 978-4-8315-1637-4

目次

序章
  はじめに-研究の背景と対象
  一、暦の歴史とその近代日本における位置づけ
  二、近代日本の暦の研究史
  三、課題と構成
第一章 近代日本における暦の「開化」と「復古」
  はじめに
  一、「開化」からだけでは捉えきれない近代の暦
  二、近代の暦に付随する「復古」性
  三、近代の暦の通行制度-東京天文台による編暦と神宮司庁による頒暦体制の成立
  まとめ
第二章 明治改暦におけるグレゴリオ暦をめぐる問題
  はじめに
  一、明治改暦で採用された暦法とは-ユリウス暦かグレゴリオ暦か
  二、政府の暦法理解
  三、未完の部分を残したまま通行し始めた太陽暦-祝祭日の暦日推歩を課題として
  四、改暦への多様な理解と模索
  まとめ-置閏法の規定の「不備」について
第三章 近世的頒暦制度の終焉
  はじめに
  一、土御門家の暦支配からの離脱
  二、頒暦商社による暦の専売
  三、神宮司庁による頒暦-吉川家の撤退
  まとめ
第四章 改暦後の新旧暦使用
  はじめに-法令としての明治改暦/継続する旧暦使用
  一、『明治二十二年両暦使用取調書』の基礎的研究
  二、新旧暦の使用状況-京都府を例として
  三、暦使用における属性と地域性
  まとめ
第五章 近代の暦と神社神道
  はじめに
  一、頒暦数の推移
  二、暦と神宮大麻の頒布の所管
  三、頒暦と神道儀礼
  四、政府による暦と神宮大麻の頒布奨励
  まとめ
第六章 官暦の頒布数と流通の地域的偏り
  はじめに
  一、官暦の頒布数の概観
  二、暦への高い需要
  三、戦時下の暦-昭和一六年~二〇年の際立つ多さ
  四、頒暦数の地域的偏り
  五、頒暦率の地域的偏り
  まとめ
第七章 近代日本における暦の統一と時の支配
  はじめに
  一、暦と神宮大麻の頒布数
  二、頒布網の緊密化と公的性格の強化
  三、頒布強制-神宮大麻の頒布徹底化の動きとともに
  四、時間の統一
  まとめ
終章
  一、戦後の暦-神道指令と統制の解除
  二、総括
  三、今後の展望と課題