宇和川 雄/著 -- 人文書院 -- 2023.3 -- 201.1

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所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
県立 B09A 主配架/201.1/ウワガワ*ユ/ 10218301368 一般図書 書架 iLisvirtual

資料詳細

タイトル ベンヤミンの歴史哲学
副書名 ミクロロギーと普遍史
叢書名 関西学院大学研究叢書
著者 宇和川 雄 /著  
出版者 人文書院
出版年 2023.3
ページ数 358p
大きさ 20cm
一般件名 歴史哲学
NDC分類(9版) 201.1
内容紹介 「歴史」に翻弄された思想家ベンヤミンは、「歴史」をどう捉えていたのか。ドイツ精神史との対話、同時代人との対決のなかにベンヤミンの思考の軌跡をたどり、その未完の「歴史哲学」の核心に迫る。
ISBN 4-409-03120-9
ISBN13桁 978-4-409-03120-9

目次

序論
  一 「神は細部に潜む」-ベンヤミンのミクロロギー
  二 「文学は歴史の感覚器官となる」-批評家ベンヤミンの歴史哲学
  三 ベンヤミンの「歴史哲学」とは何か
  四 マルクス主義のラビ、文化学とミクロストリアの先駆者としてのベンヤミン
  五 ミクロロギーと普遍史-章構成
第一章 形態と歴史
  一 ゲシュタルトとは何か
  二 グンドルフのゲシュタルト理論
  三 ベンヤミンのグンドルフ批判-『ゲーテの親和力』
  四 ゲシュタルトと歴史-ゲーテの「形態学」をめぐって
  五 グンドルフ批判から歴史の「方舟」の建造へ
第二章 文献学と歴史
  一 パリンプセストの解読
  二 ドイツ文献学と「些末なものへの畏敬心」
  三 古ドイツの森の測量術-グリム兄弟とA・W・シュレーゲル
  四 ドイツ文献学の境界画定-ヤーコプ・グリムとシェーラー
  五 境界領域への眼差し-ベンヤミンとグリム兄弟
  六 灰の文献学
第三章 寓意と歴史
  一 自然史と救済史-『ドイツ哀悼劇の根源』における二つの理念
  二 アレゴリーと象徴-一八〇〇年頃の美学言説
  三 髑髏と神像-ベンヤミンのアレゴリー論
  四 受難史から救済史へ-復活のアレゴリー
  五 救済史から普遍史へ-「歴史の天使」の眼差し
第四章 原型と歴史
  一 原型論とミクロロギー
  二 遠さとイメージ-ベンヤミンのイメージ論(1)
  三 イメージの現実性-クラーゲスのイメージ論
  四 写像の読解-ベンヤミンのイメージ論(2)
  五 原型と歴史
第五章 技術と歴史
  一 技術否定と技術崇拝のあいだで
  二 第二の自然とは何か-ルカーチからベンヤミンへ
  三 第二の自然としての技術-ベンヤミンの技術論(1)
  四 「戦争の美学」との対決-ベンヤミンの技術論(2)
  五 進歩主義への問い-ベンヤミンの技術論(3)
第六章 言語と歴史
  一 裏切られた遺言-普遍史の解体と構築
  二 普遍史とは何か-キリスト教的普遍史と近代的普遍史
  三 ベンヤミンの普遍史批判-<真の普遍史>を求めて
  四 散文の理念-ベンヤミンのシュレーゲル読解
  五 ベンヤミンの普遍史-『歴史哲学テーゼ』の核心
  六 普遍史の「部分的」な再現に向けて
終章
  一 メシアニズムから救済史へ、そして普遍史へ
  二 幸福のなかに潜む救済を求めて-科学と神学のあいだで