平賀 緑/著 -- 岩波書店 -- 2024.1 -- 611.38

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所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
県立 C07B 主配架/080/イワナミ*ジ/(980) 10217351326 一般図書 書架 iLisvirtual

資料詳細

タイトル 食べものから学ぶ現代社会
副書名 私たちを動かす資本主義のカラクリ
叢書名 岩波ジュニア新書
著者 平賀 緑 /著  
出版者 岩波書店
出版年 2024.1
ページ数 20,194p
大きさ 18cm
一般件名 食糧問題 , 資本主義
NDC分類(9版) 611.38
内容紹介 豊かなはずの世界で「生きづらい」のは、経済学の考え方と私たちのリアルがずれているからかもしれない。食べものから、現代社会のグローバル化、巨大企業、金融化、技術革新を読み解き、資本主義のカラクリを解き明かす。
ISBN 4-00-500980-0
ISBN13桁 978-4-00-500980-0

目次

はじめに
  今の世の中、なんで??…と思ったら
  食べものから現代社会を考える
  この本の読み方
序章■資本主義経済のロジックを考える~セオリーとリアルのズレ
  経済モデルと現実の世界とは違う
  使うためのモノと売るためのモノは違ってくる
  「使える」価値より「売れる」価値
  売らなくては儲からない、売り続けなくては成長できない
  需要は供給側が促し、取引はマネーゲーム化している
  資本主義的食料システム
1章■小麦を「主食」にした政治経済の歴史
  ウクライナ戦争によって世界が飢える!?
  食べものから、売って儲ける「商品」へ
  小麦を大量生産・大量消費するとは
  近代日本に輸入された「メリケン粉」
  売り続けなくては成長できない
  小麦の価格も「金融商品」に
2章■現代社会のグローバル化~「比較優位」とは思えないモノカネの動き
  グローバリゼーションと貿易拡大の背景
  「肥満を促す食環境」も輸出する 米国→メキシコの話
  アグリフード・グローバル・バリュー・チェーンの発展
  食品も「Assembled in Japan(日本で組み立て)」?
  輸入品はなぜ安い?
  食や農も組み込まれているタックスヘイブンの世界
  なぜタックスヘイブンを理解することが重要なのか
3章■現代社会の巨大企業~「完全競争市場」なんてどこに?
  貿易の主体は企業
  巨大化するアグリフードビジネス
  日本のアグリビジネスと食料自給率
  輸入原料を多用する食品製造業における企業集中
  現在の総合商社と大手食品企業群
  巨大企業が求めた、原料の大量調達と商品の大量販売
  大きいことは良いことか?
4章■現代社会の「金融化」~「潤滑油」というよりギャンブラー
  「金融」「金融化」とは
  食べものも農地も金融商品に
  すべての取引がマネーゲームに
  なぜ、これほど金融中心の世界になったのか(背景)
  現在の「資本家」とは誰のこと?
  金融本来の機能を取り戻す
5章■現代社会の技術革新とデジタル化~イノベーションで世界を救う?
  イノベーションは誰のため?
  投資や投機は新しい技術を求める
  ビッグデータを握るのは誰?
  技術と人と自然と
おわりに
  現在の経済学の課題は、成長より「格差」
  資本主義経済が削ってきたもの
  小さく、分散して、自主的に動き始める
あとがき