平成7年度特別展「下北と文学」

特別展

1 特別展「下北と文学」

平成7年5月26日(金曜日)から6月30日(金曜日)

時間

9時から18時

休館

月曜日と10月10日(木曜日)・10月24日(木曜日)

会場

青森県近代文学館企画展示室

入場無料

  

本州北端の地・下北は、古くから作家が訪れ、作品に描かれた。 江戸期の菅江真澄は、二年半ほどこの地にとどまり、下北一円を書き留めた。 明治に入ると甲田露伴が恐山を、大正には大町桂月が下北の山や海を訪ねて、それぞれ紀行文を残している。 昭和に入り、交通の便利がよくなるとともに、下北を訪れる作家が増えてくる。彼らは下北の風土を作品化している。井上靖の『海峡』や水上勉の『飢餓海峡』などがそれである。短歌や俳句、川柳の作品は数知れない。近年はまた、斗南藩興亡の地として歴史小説に描かれている。

青森県出身では、歌人鳴海要吉が明治四十年に佐井村の小学校の教師としてこの地を訪れる。要吉の『土にかへれ』は生活感のある作品となっている。戦後、「幕末太陽伝」などで活躍した映画監督川島雄三はむつ市出身である。また、三浦哲郎、寺山修司なども下北を舞台とした作品を書いた。

最近は、下北を根拠地とした柳誌「かもしか」などの文化が形成されており、今後の活躍が期待されている。

このたびの特別展「下北と文学」では、描かれた土地下北を、市町村毎に文学散歩形式で訪ね、さらに文学記念碑を紹介する。

下北と文学の画像下北と文学の画像

2 特別展「下北と文学」図録

『下北と文学』※完売しました

目次

2 下北文学散歩むつ市

4 下北文学散歩恐山

6 下北文学散歩東通村

8 下北文学散歩大畑町

10 下北文学散歩風間浦村

11 下北文学散歩大間町

12 下北文学散歩佐井村

13 下北文学散歩脇野沢村

14 下北文学散歩川内町

15 下北を詠んだ短歌・俳句・川柳抄

17 展示資料写真

18 下北の文学記念碑写真

21 下北文学地図索引

22 下北文学地図下北の文学記念碑

24 下北文学地図描かれた土地下北

26 下北文学年表

28 出品目録

※図録『下北と文学』は完売しました。

十和田湖をめぐる近代文学の画像