平成9年特別展「私の詩が実る為に―高木恭造没後十年特別展―」

特別展

1 私の詩が実る為に―高木恭造没後十年特別展―

平成9年10月1日(水曜日)から11月9日(日曜日)

時間

9時から18時

休館

月曜日と10月10日(金曜日)・23日(木曜日)

会場

青森県近代文学館企画展示室

入場無料

  

「私の詩が実る為に」――高木恭造が晩年、ドイツの詩人ヘルダーリンの言葉を借りて「詩想ノート」に記した言葉です。 恭造の生涯は、詩人としての生涯と言っていいでしょう。特に、方言詩集『まるめろ』は、方言でしか表現し得ない独特の世界を描き出し、人々に大きな衝撃を与えました。

しかし、恭造が満州にそして津軽に、現代詩・小説・戯曲などの幅広い活動をし、作品が海外に翻訳される等の広がりを見せたことは、意外に知られていません。

本展では、そういった『まるめろ』以外の部分にも光をあて、高木恭造の生涯とその文学の全体像に迫っていきます。

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2 私の詩が実る為に―高木恭造没後十年特別展―詩のひととき

平成9年11月2日(日曜日) 14時から16時

会場:青森県立図書館4階集会室

第一部:高木恭造と四人の役者―『詩人でない詩人の詩でない詩』『雪女』『まるめろ』混読―

劇団雪の会

  • 田中耕一
  • 中村徳彦
  • 牧野慶一
  • 木村くに

第二部:対話の1時間・東北/民俗/詩学/芸術

坂口昌明(詩人・評論家・民俗学者)
VS
村上義男(芸術家・詩人・民俗学者)

第三部:高木恭造記念・現代詩リーディング

小笠原茂介「ローマの月」

船越素子「R.ブローティガンのいる風景」

泉谷明「もはやスカートの問題じゃなくなって」「あなた」

工藤正廣「鱈景」「祈祷―岩木山参り」

私の詩が実る為に―高木恭造没後十年特別展―
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3 「私の詩が実る為に―高木恭造没後十年特別展―」図録

『私の詩が実る為に―高木恭造没後十年特別展――作品の舞台を訪ねて―』※完売しました。

目次

高木恭造の生涯

2 少年期の夢

4 青春の揺籃

6 黄砂降るくに

8 詩人とアガベ医者

10 魔法の杖から

12 晩年

生涯解説山田尚

6 奉天と父高木淳

10 高木恭造作品の英訳について中野道雄

14 まるめろの世界山田尚

16 方言詩の系譜坂口昌明

18 現代詩・小説の世界工藤正廣

20 戯曲・朗読文の世界高木保

22 資料紹介

26 著作年表

主な出品物

私の詩が実る為に―高木恭造没後十年特別展―の舞台を訪ねて―
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図録『私の詩が実る為に―高木恭造没後十年特別展―』は完売しました。