平成10年度特別展「おもうまま歌わしめよ叫ばしめよ―青森県の近代文学短歌―」

特別展

1 特別展「おもうまま歌わしめよ叫ばしめよ―青森県の近代文学短歌―」

平成10年5月22日(金曜日)から6月28日(日曜日)

時間

9時から18時

休館

月曜日と第4木曜日

会場

青森県近代文学館企画展示室

入場無料

  

青森県歌壇の先達、加藤東籬と和田山蘭の2人が、人家もまばらな松島村(現五所川原市)で、新派和歌研究会「蘭菊会」を結成したのは明治39年でした。その回覧雑誌の第1号「白日」の扉には、「蒼茫として/大なるかな詩の野――/ねがはくは吾等をして/おもふまゝ歌わしめよ叫ばしめよ」と記されています。青森県近代短歌の流れは、その時代を生きた歌人たちの「思うまま歌わしめよ叫ばしめよ」という心の軌跡と言っていいでしょう。

中央歌壇の近代化の波を浴びながら独自に展開してきた県歌壇は、寺山修司が「短歌研究」新人賞を受賞した昭和29年、青森県歌人懇話会結成という形で一応のまとまりを見せ、やがて現在の隆盛を迎えることになります。

本展では、そういった青森県歌壇の近代化の流れを、さまざまな資料を通して紹介していきます。

おもうまま歌わしめよ叫ばしめよ―青森県の近代文学短歌―の画像

1.青森県近代短歌の流れ

青森県の近代短歌の流れを時代を追って紹介します。

2.『新万葉集』と県歌人

『新万葉集』(全11巻)は、昭和12年12月から14年6月にかけて改造社から出版されました。審査員は当代を代表する歌人、太田水穂・北原白秋・窪田空穂・斎藤茂吉・佐々木信綱・釈迢空・土岐善麿・前田夕暮・与謝野晶子・尾上紫舟。明治・大正・昭和の歌人の作品が収められています。本県関係では、松木静泉(22首)、佐藤翠坡(18首)をはじめ69名の歌人の作品が収められていますが、その主なものを紹介します。

3.歌碑

本県出身及びゆかりの歌人の歌碑の所在地を地図で示し、主な歌碑を写真で紹介します。

4.青森県を訪れた歌人

石川啄木、若山牧水、与謝野寛・晶子......多くの歌人が本県を訪れていますが、その訪れた場所や詠んだ歌を紹介します。

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2 特別展「おもうまま歌わしめよ叫ばしめよ―青森県の近代文学短歌―」図録

『おもうまま歌わしめよ叫ばしめよ―青森県の近代文学短歌―』(価格800円)

目次

開催にあたって

6 明治期

6 「明星」の十哲大井蒼梧・・・川村ちよ

8 大正期

8 「創作」と県歌人・・・加賀谷健三

10 口語歌の流れ

10 鳴海要吉の「新緑」・・・川崎むつを

12 昭和期(戦前)

13 「アスナロ」と「青森アララギ」・・・成田小五郎

14 昭和期(戦後)

14 寺山修司と私―寺山がめぐった風景・・・梅内美華子

15 青森県歌人懇話会・・・福士修二

16 『新万葉集』と青森県の歌人

17 早逝の歌人松木静泉・・・工藤邦男

18 青森県を訪れた主な歌人

20 主な歌碑(写真)

22 青森県文学地図(短歌)

24 年表(青森県の近代文学―短歌)

28 主な出品資料

出品・協力者

おもうまま歌わしめよ叫ばしめよ―青森県の近代文学短歌―の画像

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