平成13年収蔵資料展「津川武一・人と作品」

企画展(収蔵資料展)

1 収蔵資料展「津川武一・人と作品」

平成13年4月27日(金曜日)から6月24日(日曜日)
時間9時00分から17時00分
休館:月曜日および5月24日(木曜日)
会場:青森県近代文学館企画展示室
入場無料

津川武一は、明治43年青森県浪岡町の小作農家に生まれました。貧しい生活の中で東京帝国大学へと進み、激動する時代と格闘しながら民衆とともに歩み、医療・政治・文学と様々な分野で活躍しました。

本展は、代表作『農婦』をはじめとする全著作・原稿・雑誌等を展示し、葛西善蔵・石坂洋次郎・太宰治ら文人との関わりを紹介しながら、津川武一の文学を概観します。

また、大学ノート等に102冊にわたって書き継がれた『津川武一日記』(全10巻)や書簡などを通して、多くの人々から敬慕された人間・津川武一の魅力に迫ります。

H13tsugawa

展示の構成

津川武一の生涯

  1. 生い立ち
  2. 文学と社会へのめざめ
  3. 「農婦」受賞と葛西善蔵
  4. 医療活動と結合した津川文学の開花
  5. ヒューマニズムに貫かれた津川文学

津川武一の文学

著作

『農婦』「過剰兵」『葛西善蔵 その文学と風土』
『石坂洋次郎の文学・その光と影』『津軽が燃える』他

雑誌

「火山脈」「弘前文学」「対話」「弘前民主文学」他

『津川武一日記』

自由日記帳・大学ノート(102冊) 『津川武一日記』全10巻

愛読書

『明月記』『古今和歌集』武者小路実篤作品(「その妹」他)
志賀直哉作品 芥川龍之介作品 他

原稿・書簡・遺品

色紙・文学碑拓本・写真・掛軸(棟方志功版画)

津川武一と文人たち

秋田雨雀 葛西善蔵 石坂洋次郎
太宰治 石上玄一郎 棟方志功

津川武一を語る

津川ショウ(夫・津川武一) 津川信一(兄・津川武一)
石上玄一郎(東大医局の頃) 須藤直助(ちょちょうじ会の頃)
佐藤豊彦(「弘前民主文学」の頃)

H13tshugawa2