平成20年度企画展「葛西善蔵 没後80年」

企画展(収蔵資料展)

1 企画展「葛西善蔵 没後80年」

平成20年10月11日(土曜日)から11月24日(月曜日)
時間:9時から17時
休館:10月23日(木曜日)
会場:青森県近代文学館企画展示室
入場無料

葛西善蔵は1887(明治20)年に弘前の松森町で生まれ、碇ヶ関村(現平川市)で少年時代を過ごしました。2年に渡る北海道での放浪生活を経て、1905(明治38)年に上京、聴講生として哲学館大学や早稲田大学に籍を置きました。1912(大正元)年、同人雑誌「奇蹟」に処女作「哀しき父」を発表、1919(大正8)年には第一創作集『子をつれて』を刊行し作家的地位を確立しました。

「文芸の前には自分は勿論、自分に附随した何物をも犠牲にしたい」という決意の下、身辺に題材を取った短編を多く描き、「私小説の神様」と称えられた作家です。善蔵本人は自らの作品を「自己小説」と呼び、貧困と病の中で自己を確立することの苦しみを作品へと昇華させ、1928(昭和3)年7月に41歳で世を去りました。

本展は、葛西善蔵の没後80年という節目の年にあたって、その生涯と業績を振り返り、改めて善蔵文学の魅力に迫ろうとするものです。

ポスター

2 企画展「葛西善蔵 没後80年」日曜講座

「自己小説家 葛西善蔵の軌跡」

日時:平成20年11月9日(日曜日) 14時から15時
会場:青森県立図書館4階研修室
講師:竹浪直人(青森県近代文学館主事)