平成23年度企画展「北村小松生誕110年展」

企画展(収蔵資料展)

1 企画展「北村小松生誕110年展」

平成23年4月23日(土曜日)から6月5日(日曜日)
時間:9時から17時
休館:4月28日(木曜日)、5月23日(月曜日)から26日(木曜日)
会場:青森県近代文学館企画展示室
入場無料

北村小松は1901(明治34)年、八戸町(現・八戸市)に生まれました。県立八戸中学校で学んだ後、1919(大正8)年に慶応義塾大学予科に入学。在学中から小山内薫に師事し、卒業後は松竹蒲田撮影所に入社して映画シナリオを手掛ける一方、戯曲を執筆。1927(昭和2)年春には、第一戯曲集『猿から貰つた柿の種』を刊行しました。1931年、北村小松シナリオによる日本初の本格的トーキー映画「マダムと女房」が、雑誌「キネマ旬報」の年間ベストテンで1位を獲得。映画脚本家として不動の地位を築きました。

1932年には「東京日日新聞」に小説「限りなき鋪道」を連載。1937年、翻訳小説『タバコ・ロード』を刊行し、米国の作家コールドウェルをいち早く日本に紹介しました。
戦時中には、報道班員として南方諸島への従軍を経験。「燃ゆる大空」等の小説により、戦後2年にわたり公職追放を受けましたが、この間SFや怪奇小説に健筆を振い、追放解除後はユーモア小説を多く著しています。1955年には日本映画界の草創期の姿を描いた実録長編小説『銀幕』を発表するなど、約80冊に及ぶ著書を世に送り出し、1964年の春に世を去りました。

本展は、直筆資料のほか著書や作品掲載誌を多数展示し、北村小松の生涯を振り返るとともに、その多彩な文学活動の魅力に迫るものです。

ポスター

2 企画展「北村小松生誕110年展」日曜講座

「北村小松の文学」

日時:平成23年5月8日(日曜日) 14時から15時
会場:青森県立図書館4階研修室
講師:竹浪直人(青森県近代文学館主事)