平成23年度企画展「詩人・村次郎展」

企画展(収蔵資料展)

1 企画展「詩人・村次郎展」

平成23年10月8日(土曜日)から11月20日(日曜日)
時間:9時から17時
休館:10月27日(木曜日)
会場:青森県近代文学館企画展示室
入場無料

詩人・村次郎は、1916(大正5)年、三戸郡鮫村(現・八戸市鮫町)の石田家旅館の長男として生まれました。

慶應義塾大学でフランス文学を学び、詩誌「山の樹」を中心に作品を発表。中村真一郎や芥川比呂志、小山正孝らとともに活躍し、将来を嘱望されました。

戦後、応召先の中国から八戸に帰還、「あのなっす・そさえて」を設立して郷里の文芸復興に努めました。詩集『忘魚の歌』(昭和22年)『風の歌』(昭和23年)を刊行しましたが、昭和27年、実家・石田家旅館の再建のため、家業に専念し、文学活動から離脱することを決意します。

しかし、その後も県内外の文学者・文化人の尊敬を集め、棟方志功や草野心平との親交はよく知られています。また、夏堀正元や三浦哲郎をはじめ、郷土ゆかりの作家にも大きな影響を与えました。

郷里の自然と風物を愛した村次郎は、文学にとどまらず、言語学、民俗学、大須賀海岸の自然調査、漁業など、幅広い分野に造詣が深く、生涯にわたって調査研究を続けました。平成23年、全詩集刊行という大きな節目にあたり、あらためてその生涯と作品の全貌を概観します。

ポスター

2 企画展「詩人・村次郎展」日曜講座

「村次郎作品の魅力」

日時:平成23年10月30日(日曜日) 14時から15時
会場:青森県立図書館4階集会室
講師:佐々木朋子(青森県近代文学館主幹)

3 企画展「詩人・村次郎展」朗読会

「村次郎の詩精神(うたごころ)をきく」

日時:平成23年11月13日(日曜日) 14時から15時
会場:青森県近代文学館企画展示室前ロビー
朗読:青森明の星高等学校放送部