平成24年度特別展「鳴海完造と秋田雨雀」

特別展

1 特別展「鳴海完造と秋田雨雀」

平成24年7月14日(土曜日)から9月9日(日曜日)

時間

9時から18時(7月14日は10時オープン)

休館

7月26日(木曜日)・8月23日(木曜日)

会場

青森県近代文学館企画展示室

入場無料

  

鳴海完造と秋田雨雀はともに南津軽郡黒石町(現黒石市)に生まれました。

昭和二(一九二七)年、革命十周年記念祭に招かれた秋田雨雀に随行してソ連に渡ったロシア文学者の鳴海完造は、雨雀の帰国後も九年間ソ連に滞在し、プーシキン研究者として諸種の異本など世界的にも貴重な資料を収集しました。生涯をかけて集めたコレクションは四三〇〇冊を越えます。

秋田雨雀は、早稲田大学在学中に新体詩集『黎明』を、明治四十四年戯曲と小説集『幻影と夜曲』を出版。その後、さまざまな苦難の中で、エスペラントを学び、人道主義と社会主義に傾倒していきます。その創作活動は、詩や小説、評論、翻訳から童話集『太陽と花園』などの児童文学と多岐にわたり、演劇に加えて青少年の自殺に抗議し若い生命を守る「不死鳥」運動など幅広い活動を行い、大きな業績を残しました。

本展は、秋田雨雀没後五十年にあたって、鳴海完造が収集保存していた資料を中心に、二つの不屈の才能とその仕事を御紹介するものです。

鳴海完造と秋田雨雀フライヤー表面の画像

2 特別展「鳴海完造と秋田雨雀」記念講演・文学講座

記念講演と朗読の会

平成24年7月29日(日曜日)13時30分から16時

会場:青森県総合社会教育センター大研修室

終わりしソヴィエト・ロシアの夢―雨雀・完造の理想

工藤正廣(ロシア文学者・北海道大学名誉教授)

朗読 「秋田雨雀の世界をきく」

佐々木照代・五十嵐米子・久慈美津子(十和田点訳・朗読奉仕会)

文学講座1

平成24年8月12日(日曜日)13時15分から15時

会場:青森県立図書館集会室

鳴海完造のロシア留学とコレクション

中村喜和(一橋大学名誉教授)

文学講座2

平成24年8月26日(日曜日)13時15分から16時

会場:青森県立図書館集会室

鳴海完造と秋田雨雀

三上強二(青森ペンクラブ会長)

秋田雨雀とその風土

斎藤三千政(弘前医療福祉大学准教授)

3 特別展「鳴海完造と秋田雨雀」日曜講座

日曜講座

平成24年9月2日(日曜日)13時30分から14時30分

会場:青森県立図書館研修室

忘れえぬもの―鳴海完造の自筆資料をよむ

飛内文代(当館室長)

4 特別展「鳴海完造と秋田雨雀」図録

『鳴海完造と秋田雨雀』(価格700円)

目次

開催にあたって

01時代を越える事実と物語に寄せて ・・・工藤正廣

03資料紹介

07秋田雨雀の生涯 ・・・舘田勝弘

10秋田雨雀先生と「みつばちの子」 ・・・鈴木喜代春

12雨雀・要吉・そして完造 ・・・佐藤義弘

14鳴海完造の生涯

16鳴海完造さんのこと ・・・中村喜和

18一橋大学附属図書館の鳴海文庫 ・・・中村喜和

20私のなかの父 ・・・工藤貴子

22「学問」の方法論―鳴海完造日記について・・・太田丈太郎

24秋田雨雀・鳴海完造略年譜

28秋田雨雀・鳴海完造文学碑

29出品資料一覧

出品・協力者

鳴海完造と秋田雨雀フライヤー表面の画像

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