平成27年度特別展「青森の文学者たちの戦前・戦中」

特別展

1 特別展「青森の文学者たちの戦前・戦中」

平成27年7月18日(土曜日)から9月23日(水曜日・祝日)

時間

9時から18時(7月18日は10時オープン)

休館

7月23日(木曜日)・8月27日(木曜日)

会場

青森県近代文学館企画展示室

入場無料

  

昭和6(1931)年、満州事変が勃発し、日本は戦争への道を歩き出します。青森県出身・在住の文学者たちも大勢が時代の波に翻弄されました。エノケン一座に見送られて出征した菊谷栄は昭和12年に戦死。北村小松は海軍報道班員として従軍、太平洋戦争中は南方諸島に赴きました。石坂洋次郎は陸軍報道班員としてフィリピンに従軍。召集を受けた今官一は戦艦長門に乗り、レイテ沖海戦を経験した。太宰治は防空壕での体験を基に「お伽草紙」を生み出し、郷里に疎開しています。戦後70年を機に、青森の文学者たちが戦前・戦中をどのように生きたのか振り返り、文学が持つ力の大きさに光を当てます。

見どころ

  1. 稀観本の数々
    • 高木恭造『まるめろ』初版本(弘前市立郷土文学館蔵)
    • 『青森県プロレタリア詩集』(五所川原市立図書館蔵)
    • 北村小松『火』
    • 木村助男『土筆(ベベコ)』
  2. 時代を物語る雑誌群
    • 「座標」
    • 「東北文学」
    • 「月刊東奥」
    • 柳誌「みちのく」
    • 俳誌「十和田」
  3. 日本文学報国会関連資料
    • 『詩集大東亜』
    • 『大東亜戦争歌集』
    • 愛国百人一首絵入歌留多
  4. 他館出品の直筆資料
    • 三田循司宛太宰治葉書2通(日本現代詩歌文学館蔵、全集未収録)
    • 太宰治原稿「正義と微笑」、「右大臣実朝」、「『惜別』の意図」(日本近代文学館蔵)
    • 秋田雨雀日記(日本近代文学館蔵)
  5. 当館蔵の直筆資料
    • 菊谷栄草稿「エノケンの千万長者(後篇)」
    • 石坂洋次郎原稿「マヨンの煙」
    • 今官一ノート「長門配乗記」
    • 太宰治草稿「お伽草子」

青森の文学者たちの戦前・戦中フライヤー表面の画像

2 特別展「青森の文学者たちの戦前・戦中」文学講座

文学講座1

平成27年7月26日(日曜日)13時から16時

会場:青森県総合社会教育センター大研修室

戦時下の読書から得たもの

佐藤きむ(日本エッセイスト・クラブ会員)

歴史と人間――戦中戦後の意味と無意味

三浦雅士(文芸評論家、日本藝術院会員)

文学講座2

平成27年8月23日(日曜日)13時から16時

会場:青森県総合社会教育センター大研修室

津軽疎開時代の太宰治

仁平政人(弘前大学教育学部講師)

本と戦争

佐々木達司(元青森県文芸協会出版部長)

青森の文学者たちの戦前・戦中フライヤーの裏面の画像

3 特別展「青森の文学者たちの戦前・戦中」日曜講座

日曜講座

平成27年9月13日(日曜日)14時から15時

会場:青森県立図書館4階研修室

昭和元年から終戦までの青森県文学史

竹浪直人(当館主査)

4 特別展「青森の文学者たちの戦前・戦中」図録

『青森の文学者たちの戦前・戦中』(価格1,000円)

目次

開催にあたって

01 戦前戦中戦後の意味 ・・・三浦雅士

02 概説一 昭和元年から五年まで(1926~1930)

04 概説二 昭和六年から十二年まで(1931~1937)

06 菊谷栄 戦死の衝撃 ・・・平島高文

07 概説三 昭和十三年から十五年まで(1938~1940)

09 概説四 昭和十六年から十七年まで(1941~1942)

12 石坂洋次郎と「マヨンの煙」 ・・・舘田勝弘

13 北村小松「火」について ・・・井上直哉

14 概説五 昭和十八年から十九年まで(1943~1944)

17 今官一と戦艦長門 ・・・安田保民

18 概説六 昭和二十年(1945)

19 国策に添うこと、文学であること―太宰治『惜別』―・・・ 高橋秀太郎

20 戦前・戦中(昭和元~二十年)における青森県文学史年表

23 資料紹介

27 主な出品資料

出品・協力者

青森の文学者たちの戦前・戦中フライヤー表面の画像

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