令和3年度特別展「北村小松生誕120年特別展」

特別展

1 北村小松生誕120年特別展 

令和3年7月10日(土曜日)から8月31日(火曜日)※

※9月12日(日曜日)まで開催を予定しておりましたが、臨時休館に伴い、8月31日(火曜日)をもちまして終了いたしました。

時間:9時00分から17時00分(7月10日は10時00分から開催)
会場:青森県近代文学館企画展示室
入場無料

北村小松(1901年から1964年)は大正期から昭和30年代にかけて、劇作家・映画脚本家・小説家として活躍しました。

八戸町(現・八戸市)で生まれ育った小松は、大正2年に県立八戸中学校に入学。大正8年に慶応義塾大学予科に進学し、翌9年頃から小山内薫に師事しました。英文科に進んだ大正10年には脚本「山暮るる」が映画化され、翌11年に帝国劇場創立10周年の新劇脚本募集で入選を果たします。卒業後は松竹蒲田撮影所に入社。映画脚本と戯曲を並行して手掛け、昭和2年には戯曲集『猿から貰つた柿の種』を刊行しました。昭和6年、日本初の本格的トーキー「マダムと女房」の原作脚本を担当し、雑誌「キネマ旬報」の人気映画年間ベストテンで第1位を獲得しました。

昭和4年頃から小説も多く発表し、昭和7年に「東京日日新聞」に連載した「限りなき鋪道」では、近代を生きる女性の姿を描き出しました。作家としての従軍を経験する中、昭和14年に「燃ゆる大空」を雑誌「キング」に連載。昭和17年には、原子爆弾についての話題が登場する少年科学小説『火』を刊行しました。戦後には、「空とぶ円ばん」に代表されるSF作品のほか、ユーモア小説『糞坊主』や日本映画界の歴史を振り返った長編小説『銀幕』等を発表しています。

少年の頃からの趣味である模型飛行機作りは、晩年まで続きました。文壇における自動車運転免許取得者第1号であり、東京・八戸間を愛車ダットサンで走破したこともありました。昭和33年にはカメラを携えて北欧を旅し、その際の写真やスケッチが数多く残っています。生誕120年という節目に当たり、遺品や直筆資料等を多数展示し、「モダンボーイ」と呼ばれた多才な作家・北村小松の足跡と素顔に迫ります。

ご来館のみなさまへのお願いとお知らせ

    • 発熱や風邪の症状が見られるなど、体調不良の方は、ご来館をお控えください。
    • 館内ではマスク着用、咳エチケットのご協力をお願いいたします。
    • 混雑時には入館制限を行う場合があります。
    • 7名様以上の団体見学につきましては、事前にお問い合わせください。
    • 展示やイベントの予定が変更になる場合があります。
    • 最新情報は、ホームページまたは電話でご確認ください。

2 「北村小松生誕120年特別展」文学講座 ※要申込 ※当日席はありません

第1回文学講座

令和3年7月25日(日曜日)13時30分から15時10分

(申込期間:7月8日から7月23日)

会場:青森県総合社会教育センター2階大研修室

〇講演:「祖父・小松の思い出」
北村圭一(北村小松令孫)
〇講演:「子どもたちをUFOに乗せた男
ー北村小松が描いたSFおとぎ話ー」
井上直哉(日本初期SF映像顕彰会代表)
※講師はオンライン出演

第2回文学講座

令和3年8月22日(日曜日)13時30分から15時10分
(申込期間:8月5日から8月20日)
会場:青森県立図書館4階集会室 

〇講演:「八戸が生んだモダンボーイ北村小松」
滝尻善英(八戸ペンクラブ副会長)
〇上映:北村小松旧蔵映像「尚武 神道無念流居合 北村 益」(初公開)

R3特別展・裏

申込方法

各講座とも申込期間内に、
電話(017-739-2575)または当館カウンターにてお申し込みください。
受付時間9時00分から17時00分
参加は無料です。

3 「北村小松生誕120年特別展」日曜講座

令和3年9月5日(日曜日)に予定していた日曜講座は、臨時休館に伴い、中止になりました。

4 「北村小松生誕120年特別展」展示解説 ※各回先着6名様

開催日

      1. 令和3年7月18日(日曜日)
      2. 令和3年8月1日(日曜日)
      3. 令和3年8月15日(日曜日)

いずれの回も14時00分から14時20分
参加は無料です。

各回先着6名様

参加ご希望の方は、
当日、青森県近代文学館カウンターまでお申し出ください。

5 「北村小松生誕120年特別展」図録 

『北村小松生誕120年特別展』(価格1200円)

目次

開催に当たって
01北村小松肖像写真
02祖父・小松の思い出・・・北村圭一
04八戸が生んだモダンボーイ・北村小松・・・滝尻善英
05父・北村益(俳号は古心)
05八戸中学校友会誌「玉鉾」から
06小山内薫に師事した頃
08北村小松の戯曲
09北村小松と映画
10『マダムと女房』のオシャレな音声・・・四方田犬彦
12映画脚本と戯曲そして小説に生きた北村小松・・・舘田勝弘
13初期の主な小説
14妻の死から従軍作家時代まで
15戦中の主な小説
16戦後の主な小説
17北村小松と模型飛行機
18北村小松と空飛ぶ円盤・・・井上直哉
20北村小松とSF
21愛車(ダットサン、MG―TD)
22三度目の結婚から逝去まで
23北村小松略年譜
27資料紹介(原稿・書画)
28資料紹介(著書)
30資料紹介(遺品)
31主な出品資料一覧
出品・協力者

R3図録web用

以下の(1)から(4)のいずれかでお求めいただけます。

    1. 青森県近代文学館直通電話:017-739-2575
    2. FAX:017-739-8353※FAXでのご注文用紙はこちらです(EXCEL:73KB)
    3. Eメール:bgk@plib.pref.aomori.lg.jp
      図録名、冊数、金額、氏名、郵便番号、住所、電話番号を明記の上、ご注文ください。
      (1)から(3)は図録の価格に送料(一冊215円から350円:重さによって異なります)がプラスされます。
      後日郵便振替でお支払いいただきます。
    4. 青森県近代文学館カウンターにてお求めいただけます。
      カウンターのスタッフにお声がけください。