貸出文庫の開始

1928年~1945年

青森県立図書館貸出文庫

画像: 文庫の貸出に用いられた箱。

中央図書館として青森県内の読書活動を推進するため、あらかじめ編成しておいた図書のセットを県内の図書館・青年団・学校などからの求めに応じて貸し出す貸出文庫業務を開始した。

「この文庫に限り政府は汽車送料半減の特典を與へてゐる 従つて中央図書館からそちらの下車駅までは一回に三四十銭位でどんな遠い所へも参ります」「この文庫は同一ヶ所に二ヶ月置きますから年に五回借りても僅か二円足らずで立派な活動が出来ます」「文庫の種類は一般向は勿論のこと農、山、漁村向のものから国民精神総動員、時局、処女会、家庭娯楽、医療、キヤンプ、温泉等のものがあります」(「町村図書館設立の勧誘運動」『青森県文化』1940年3月 2巻3号)