『図書館月報』創刊

1946年~1952年

『図書館月報』創刊号

画像: 『図書館月報』創刊号。

1946(昭和21)年11月の青森県庁火災により蔵書のほぼ全てを焼失した県立図書館だったが、物資不足と予算不足に苦しみながらも資料収集を続けた結果、蔵書数は約3万冊まで回復。

これらの蔵書を県民に活用してもらうため、ガリ版刷の月刊広報誌『図書館月報』の刊行を開始した。

「限られた予算で無限の本がほしいのですから、あれこれと思いながらも欲望の一端をみたした丈でしたが、それでも兎に角一応の基本図書は集めました.その蔵書名を県下各地の人々に周知していただきたいのですけれども印刷費の予算も少い関係上それも出来かねますが許す範囲の経費で出来る丈多方面の方々へ新収集の蔵書をお知らせすると同時に余白を利用して県立図書館の動きを報告する意味で粗末な月報を出すことにいたしました」「このように貧弱なもので誠に相済みませんが、ない中からどうにかして県民の皆様にサーヴイスしたいと思う微意を汲んでいただければ幸だと思います」(石塚弥太郎「発刊のことば」『図書館月報』1950年2月 創刊号)。