新館落成

1953年~1964年

新町の青森県立図書館

画像: 1954(昭和29)年頃の青森県立図書館(『青森県図書館関係写真集』より)。

「県民待望の県立図書館は、五ケ年有余の歳月と八千三百万円の経費を費して去る九月十三日をもつて竣工し、全国的にもモデル図書館と言われるその堂々たる偉観を県都の中心にほこることゝなつた」(「図書館施設の愛護を」『教育広報』1954年11月 4巻4号)。

落成を記念して「明治・大正・昭和三代名作美術展覧会」(文部省・青森県・青森県教育委員会・東奥日報社主催)が9月24日から10月3日まで開催され、横山大観『扶桑第一峰』や梅原龍三郎『楊貴妃』など日本近代美術の代表作を鑑賞しようと約2万5千人が県立図書館を訪れた。

なお、『教育広報』1954年11月 4巻4号によれば、当時の蔵書冊数は40,591冊(一般閲覧室: 3,271冊、生徒閲覧室: 1,946冊、児童室: 985冊、書庫: 34,389冊)、開館時間は一般閲覧室: 10:30~18:00・生徒閲覧室: 12:30~18:00・児童室: 12:30~16:00、閲覧室の利用者数は一日平均約200人となっている。