月の石特別展

1965年~1993年

青森県立図書館月の石特別展

画像: 青森県立図書館で開催された月の石特別展の様子。

仙台アメリカ文化センターの後援で、一日限りの「月の石特別展」が青森県立図書館講堂で開催された。青森警察署員20名が警備に当たる中、アポロ12号が1969(昭和44)年に月面から採集した石を一目見ようと約2万人が列を作った。

「仙台以北の展示は青森だけとあって、この日は県内各地はもちろん県外からも大勢の観覧者が詰めかけた。(中略)「万国博にはとうとう行けなかったのでこの機会をのがしてはと思ってやってきた」と岩手県福岡町の女性グループがいえば、万国博で月の石を見てきたという人は「万国博の時は人込みと遠距離ではっきり見ることが出来なかったが、きょうはゆっくりみせてもらいました」と満足そう」
「「予想をはるかに上回った観覧者数だったが、混雑もなくほっとした。おとな六対子供四ぐらいの割り合いだったが、子供たちには月の石やロケットを科学的に見ようとする態度がみられ大成功」とこの日緊張続きだった図書館側もほっとした表情」(「「月の石」に二万人の列」『東奥日報』1970年11月26日)