講堂から閲覧室への改装工事完了

1965年~1993年

1973年青森県立図書館平面図3階 1973年青森県立図書館平面図2階 1973年青森県立図書館平面図1階

画像: 『図書館利用のしおり』(青森県立図書館, 1973)より、青森県立図書館の平面図。左上から順に3階、2階、1階。

「本館を建築した当時に併設したホールは,当時の社会要求もあって大いに利用されたが,その後の他の施設の充実によってその利用性も少なくなってきており,また,一方において学生の図書館利用の増加という点から,ホールを改造して閲覧室として利用することになり,工事費2,390万円で46年11月に着工し,47年3月下旬に完成したので,今まで1階にあった生徒,児童閲覧室を2階に室替えした。
改装により閲覧席が194席から次のように354席になった。
()内は改装前
一般閲覧室席 110席(64席)
生徒閲覧室席 214席(106席)
児童閲覧室席 30席(24席)
また,これを機会に,一般室に隣接して開架図書室(約2万冊)を設けたほか,3階に集会室(70人収容)を新設した」(「管理面から」『三潮』1972年9月号)

この改装によって生徒閲覧室の座席数は倍増したものの、相変わらず試験の時期には席を借りて勉強する学生達であふれ返った。

「生徒室は、あの頃独立してあり、午後一時からだったが、試験期は超満員、あの手この手で一般室にもぐり込もうとしたものだった。丸坊主ですぐばれるのに、わざわざ制服を脱いで、帽子をかぶってみたり、はたまた、見ないふりしてくれと泣きついたり、注意すれば「覚えていろ」とすごんだりで、手をやいた」(鈴木正子「カウンターの思い出」『三潮』1992年3月号)