1965年~1993年
画像: 『図書館利用のしおり』(青森県立図書館, 1978)より、青森県立図書館の平面図。左上から順に3階、2階、1階。
1974(昭和49)年に青森市民図書館が開館。
「県民の税金で賄われる県立図書館の児童閲覧室が、青森市の、しかも、近接の新町や長島町の児童たちに対するサービスが殆どであるということには、素朴に考えても、疑問がある。県下に一つしかない県立図書館の機能は、全県を対象にすべきものである。その点、青森市民図書館の誕生は、直接に青森市民に、間接には青森県民へのよき贈り物であった」(『青森県立図書館史』青森県立図書館, 1979)
これを受けて、県立図書館は生徒閲覧室を廃止して一般閲覧室に改装した。
「館内改装を行っていた県立図書館は、一般閲覧室に開架図書を増やし二十日から開館する。また貸し出し冊数を十日間で二冊だったものを二週間で三冊に増やすため利用者には便利になる。
今回の内部改装で一部部屋替えし、受験期には貸席化していた生徒室を一般閲覧室(九十席)に当て、開架図書を二万六千冊そろえ自由に読めるようにした。児童閲覧室は従来のままで開架図書を六千冊に増やし利用を四時半まで三十分延長する。
また利用者の多い参考事務室と県資料室と一緒にし郷土資料五千冊をそろえた。一時的に混雑する生徒の勉強用には三階の集会室と講座室(各五十席)を臨時的に利用させる」(「県立図書館の改装工事完了」『東奥日報』1977年6月18日)