資料収集方針

青森県近代文学館は、次の方針により、資料を収集する。

第1 基本方針

  1. 明治時代以降の本県近代文学を中心とする。
  2. 分野は、詩、短歌、俳句、川柳、児童文学、小説、戯曲、評論・研究、随筆、翻訳、記録文学とする。
  3. 収集対象は、図書・雑誌、参考・研究文献、特殊資料とし、展示及び作家研究に資するものを重点とする。
  4. 収集方法は、購入、寄贈、寄託及び複製品制作による収集とする。

第2 収集の範囲・対象

  1. 佐藤紅緑、秋田雨雀、葛西善蔵、福士幸次郎、石坂洋次郎、北村小松、北畠八穂、高木恭造、太宰治、今官一、寺山修司、三浦哲郎、長部日出雄の青森県を代表する13人の作家、及び明治時代以降の本県出身作家、ゆかりの作家に関したもの。
    (1)作品が掲載されている図書・雑誌
    (2)原稿・書簡・書画・印刷物・視聴覚資料・遺品などの特殊資料
    (3)参考・研究文献
    ※ ゆかりの作家とは、青森県に長期滞在した作家、青森県を舞台とした作品を著した作家、及び青森県人と血縁関係のある作家をいう。
  2. 近代文学を研究するうえでの基本的な図書・雑誌
    (1)文学辞典、文学年表、文芸年鑑、文芸雑誌総目次・執筆者総索引、各種文庫目録、地図等
    (2)文芸雑誌、文学研究雑誌、復刻雑誌等

第3 収集の方法

  1. 寄贈、寄託による収集
    (1)県内出版物や現在活躍中の文学者の出版物は、発行者などに寄贈を呼びかける。
    (2)収集対象資料の所在情報の収集に努め、所蔵者に寄贈・寄託を呼びかける。
  2. 購入による収集
    (1)既刊の図書・雑誌や参考・研究文献、特殊資料については、古書目録などにより情報を収集し、購入に努める。
    (2)高額の特殊資料は、13人の作家の資料を中心とする。
    (3)図書・雑誌は、近代文学を研究するうえでの基本的な図書・雑誌を除き、古書、新刊にかかわらず、展示・保存のため複数冊購入する。また、図書については、単行本、文庫本の別なく、初版本、再版本も購入する。
  3. 複製品による収集
    他の文学館や一般所蔵者の特殊資料などで、寄贈を受けられない資料は複製品の制作に努める。