短歌
・吾子の猫くわれの背丈はグイと伸び
雲と肩を並べて立てり
日野口晃(青森県十和田市)
・あの雲は泪の粒でできている
失くした恋がきらめいている
松尾タイ(青森県八戸市)
・スマッシュを決めたあなたは白い歯を
見せて入道雲を拳で突いた
小橋辰矢(岡山県瀬戸内市)
俳句
・孤独こそ自負八月のちぎれ雲
安達秀幸(東京都目黒区)
・発想は雲に及ばずハンモック
松川青雅(青森県五所川原市)
・一片の雲の点景ミモザ咲く
永野啄(福岡県古賀市)
川柳
・雲食べてもっと大きな雲になる
北山まみどり(青森県黒石市)
・飛行機雲一直線に君の胸
前原正美(大阪府河内長野市)
・八月の雲を無題にしてならぬ
高橋岳水(青森県弘前市)
十和田市官庁街通り
平成19年10月13日建立