「文芸のこみち」文芸碑群

・さらば読者よ  命あらばまた他日

 元気で行こう  絶望するな  では、失敬

   〔太宰 治〕「津軽」より

・夢を見ると

 必ず青森の町なみを

 歩いています

   〔北畠八穂〕「津軽の雪」より

・合浦浜

 松原添えの砂丘に

 ふるさとのはな

 玫瑰の花

  〔棟方志功〕

・たゆたうて

 やがて花びら

 又流れ

  〔西谷みさを〕

・僕は敵弾に斃れる

 最後の時まで

 レヴュウ人としてものを

 見るでしょう

   〔菊谷栄〕「戦地からの便り」より

・大工町寺町米町仏町

 老母買う町

 あらずや つばめよ

   〔寺山修司〕

・理髪屋の横町バまがたら鰊焼ぐ匂ァしてだ

   〔高木恭造〕方言集「まるめろ」より「春」

・大空に烟と昇り雨と降り

 又も草木や人に入るらむ

   〔郡場 寛〕

・大工さんとは名は良いけれど

 しんの心はまがりがね

   〔松木満史〕

・花園に眠る

 胡蝶の我なれや

 ゆめと計りに

 春をくらしつ

   〔大道寺繁禎〕

・雪と寝て

 花に起たる

 まくらかな

   〔浅田祇年〕

・堤川の

 中洲に在りたりし

 諏訪明神

 宵宮の灯の

 耀ふが顕つ

   〔福島常作〕

・ひとすじの道

 生きて来て

 あかあかと

 いのちのはてに

 燃ゆる夕や

   〔淡谷のり子〕

・悔いなし役者人生

 一生懸命頑張っています

 私の役が終るまで

   〔田崎潤〕「ズウズウ弁の初舞台」より

青森市栄町遊歩道

第一期:平成6年9月22日建立
第二期:平成7年7月7日建立

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平成6年9月22日建立