宮沢賢治詩碑

こんなやみよののはらのなかをゆくときは

客車のまどはみんな水族館の窓になる

(乾いたでんしんばしらの列が

せはしく遷つてゐるらしい

きしやは銀河系の玲瓏レンズ巨きな

水素のりんごのなかをかけてゐる)

りんごのなかをはしつてゐる

けれどもここはいつたいどこの停車場だ。

平内町夏泊半島東田沢

平成8年8月1日建立

「東青地区の文学碑」一覧に戻る