「短歌のみち」歌碑群

 
  平成元年7月31日建立

五所川原市・神山字殊ノ峰
津軽フラワーセンター

8基

・吾が死後もかくてあるべし茫々と
 つづく雪野のはての岩木嶺
                    浜田ちか

・水光る沼のつづきにて柔かき
 赤土に咲く水芭蕉の花
                     藤森くに

・あるとしもなき白湯の味いとほしみ
 商ひてのちの朝餉を終る
                 番場理喜子(允映)

・街行けど知る人もなしふるさとの
 岩木堤に鳴く蝉をきく
                   白戸蕗花(正雄)

・わが庭の胡桃の枝に風遊ぶ
 しをらたをらとたはむるるなり
                     平山貞之助

・北津軽晴れしむかふに権現崎は
 白く光りてつづく雪原
                     山上和美

・あかときの雲移ろひて残雪は
 むらさきに染む岩木の高峰
                     関喜代栄

・萬葉の歌しのばれて遠き世の
 花咲く神山飽かなく歩みぬ
                   成田蓮治(治逸)

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