- 神々のつくりし山や雪の綺羅
- 嶺伸(太田)
- 草萌えて北の山河は目ざめけり
- あきゑ(舟橋)
- 海辺の句碑に佇む遠雪嶺
- 千寓(深貝)
- 春愁や鳥群れ成して北へ飛ぶ
- 麦村(平原)
- 海峡をのぞむ孤高の山桜
- 津弥(深貝)
- 抱く子にも親にも桜吹雪かな
- 美沙(三国)
- 山菜採り汲みていただく岩清水
- 八重(大川)
- 道問われ栗の花咲く家指せり
- 波江(岡田)
- 放牧の牛の動きや雲の峰
- きくよ(二唐)
- 音もなくこぼれて白し萩の風
- 久恵(相馬)
- 潮宮の月輝きて静まれる
- みさほ(渡部)
- 黄金穂に惹かれて畦に腰を据え
- 幸作(大沢)
- 遠嶺より橋渡る来る時雨かな
- 静恵(菊池)
- 低き軒高き軒とて今日の月
- 万作(大山)
- 松子(大山)
- 冬かもめ岬の日溜り逃げやすし
- はるえ(村口)
- 雪の舞ふ夜のしじまに遠野読む
- 芳人(加藤)
- 砂丘来て風紋に聴く秋の風
- 一石(雪田)