川内俳句会合同句碑「ひこばえ」

神々のつくりし山や雪の綺羅
嶺伸(太田)
草萌えて北の山河は目ざめけり
あきゑ(舟橋)
海辺の句碑に佇む遠雪嶺
千寓(深貝)
春愁や鳥群れ成して北へ飛ぶ
麦村(平原)
海峡をのぞむ孤高の山桜
津弥(深貝)
抱く子にも親にも桜吹雪かな
美沙(三国)
山菜採り汲みていただく岩清水
八重(大川)
道問われ栗の花咲く家指せり
波江(岡田)
放牧の牛の動きや雲の峰
きくよ(二唐)
音もなくこぼれて白し萩の風
久恵(相馬)
潮宮の月輝きて静まれる
みさほ(渡部)
黄金穂に惹かれて畦に腰を据え
幸作(大沢)
遠嶺より橋渡る来る時雨かな
静恵(菊池)
低き軒高き軒とて今日の月
万作(大山)
松子(大山)
冬かもめ岬の日溜り逃げやすし
はるえ(村口)
雪の舞ふ夜のしじまに遠野読む
芳人(加藤)
砂丘来て風紋に聴く秋の風
一石(雪田)

  • むつ市川内海辺公園
  • 平成5年10月建立